TOPへ

むし歯に強い歯を作るフッ素塗布

フッ素とは?

フッ素とは? フッ素は、主にお子様のむし歯予防のために行われる予防処置で使用される成分です。歯の表面にフッ素を塗布することで、歯の再石灰化を促進し、歯質を強化する効果があります。お子様の乳歯は、大人の歯と比べて薄く柔らかいため、むし歯になりやすく、進行も速いことが特徴です。お子様の歯をむし歯から守るため、定期的にフッ素塗布をすることをおすすめします。

お子様の歯にフッ素
塗布するメリット

初期のむし歯を治す
作用がある

フッ素には、初期のむし歯を健康な状態に戻す働きがあります。食事をすると歯に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルが酸によって溶け出し、「脱灰」と呼ばれる状態になります。その後、唾液の働きで「再石灰化」が起こりますが、この際にフッ素を塗布することで、エナメル質が修復されやすくなります。初期のむし歯であれば、フッ素の働きによって健康な歯を取り戻すことが可能です。

抗菌力でむし歯菌を
抑える

フッ素には抗菌作用があり、むし歯菌が酸を作る働きを抑制します。食事の後に残った食べカスがむし歯菌と結びついて歯垢が形成されると、むし歯菌が酸を出して歯を溶かしてしまいます。フッ素は酸の生成を抑えることで歯を守り、むし歯のリスクを軽減します。

むし歯になりにくい
強い歯になる

フッ素を歯に塗布すると、エナメル質と結びついて「フルオロアパタイト」というむし歯菌の酸に強い成分が形成されます。この働きにより、歯の表面が酸に溶けにくくなり、むし歯になりにくい強い歯が作られます。さらに、唾液の作用で再石灰化が促進され、健康な歯の状態を維持することが可能です。

フッ素塗布を受ける
タイミング・頻度

乳歯や生えたての永久歯はエナメル質が柔らかく、むし歯になりやすい反面、フッ素を取り込みやすい性質を持っています。そのため、お子様の歯をむし歯から守るためにフッ素塗布をおすすめします。赤ちゃんの乳歯が生え始めるのは生後6か月頃ですが、この段階ではまだ食べ物を噛む機能が未発達のため、フッ素塗布は不要です。乳歯の奥歯が生え始める1歳半ごろを目安にフッ素塗布を始めるのが理想的です。この時期は特にむし歯リスクが高まるため、「むし歯ゼロ」を目標に定期的に歯科医院に通院することをおすすめします。うがいがまだ上手にできないお子様でもフッ素塗布は可能ですので、気になることがあればお気軽にご相談ください。

フッ素のよくある質問

フッ素塗布は何歳ごろからした方がいいのでしょうか?

乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄いため、生えた直後は特にむし歯リスクが高くなります。そのため、乳歯が生え始めたタイミングでフッ素塗布を始めることをおすすめします。特に乳歯の奥歯が生える1歳半ごろは重要なタイミングです。

自宅でもフッ素塗布は可能なのでしょうか?

歯科医院で行う高濃度のフッ素塗布は家庭ではできませんが、フッ素配合の歯磨き剤やフッ素ジェル、フッ素洗口液を使用することで、むし歯予防効果を高めることができます。歯科医院でのフッ素塗布と家庭でのフッ素ケアを併用することで、より効果的にむし歯予防が可能になります。

フッ素塗布をしていたらむし歯にはならないですか?

フッ素塗布はむし歯予防に非常に効果的ですが、完全にむし歯を防げるわけではありません。歯磨きやデンタルフロスによるセルフケア、バランスの良い食生活、歯科医院での定期的な歯石除去やクリーニングと組み合わせて、総合的なむし歯予防を行うことが重要です。

フッ素塗布は安全なものなのですか?

「フッ素」という言葉に対して不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科医院で使用するのは安全性の高いフッ化ナトリウムです。小さなお子様でも安心して使用できます。家庭用のオーラルケア製品に含まれるフッ素も同様に安全ですので、安心してご利用ください。