リラックス状態になる
「笑気麻酔」とは?
笑気麻酔は、鼻から吸い込むことで気持ちを落ち着かせられるガスを用いた麻酔法です。この麻酔を使用することで、歯を削る音や振動、治療への不安・恐怖を感じにくくなり、リラックスした状態で治療を受けられます。使用する笑気ガス(亜酸化窒素)は、弱い鎮静・睡眠作用と鎮痛作用を持ち、安全性が高いのが特徴です。鼻から吸い込むとすぐに効果が現れ、治療後にはすぐに体外に排出されるため、体への負担も最小限です。笑気麻酔を使用しても意識が完全になくなるわけではなく、呼びかけにも反応できる状態を保ちながら治療を進められるため、安全性が確保されています。特に、過去の歯科治療で怖い思いをした記憶が原因で、歯医者に対して「怖い」「痛い」というイメージを持つお子様には、笑気麻酔が効果的です。当院では、多くのお子様に笑気麻酔をご利用いただき、安心して治療を受けていただいています。
「笑気麻酔」の特徴
お子様でも使用可能
笑気麻酔は、安全性が高いため、小さなお子様から大人まで幅広い患者様に使用できます。
リラックスした状態で
治療を受けられる
恐怖心や緊張感を和らげ、治療への不安を軽減します。
治療の音や振動が
気にならなくなる
歯を削る振動や音を気にせず、快適に治療を受けられます。
治療時間が短く
感じられる
リラックスしているため、治療時間が短く感じられ、ストレスが少なくなります。
痛みが軽減される
笑気ガスの鎮痛作用により、注射や治療中の痛みが和らぎます。
安全性が高い
笑気ガスは30%以下、酸素は70%以上で使用されるため、安心して治療を受けることができます。
お子様に「笑気麻酔」を
適応するメリット
笑気麻酔を使用することで、リラックスした安全な治療が可能になります。特に、恐怖心が強いお子様には、偶発症の予防や治療への負担軽減といったメリットがあります。例えば、高血圧や狭心症、不整脈のリスクを軽減し、緊張による不快感を和らげる効果も期待できます。吐き気を感じやすいお子様でも、安心して治療を受けることができます。笑気麻酔は低濃度のガスを使用し、排出も早いという特徴があり、非常に安全性の高い方法です。また、治療中にお子様を無理に押さえつける必要がなく、鼻でガスを吸い込むだけで効果が現れるため、お子様への負担が少ないのも大きな利点です。
「笑気麻酔」を用いた
治療の流れ
- 鼻にマスクを乗せる
- 笑気麻酔の吸入
- 鎮静状態が確認できたら治療を開始
- 治療終了後に吸入を止め、覚醒するまで安静にする
- ふらつきや不調がないことを確認し、帰宅可能
まずは鼻の上に専用のマスクを乗せ、鼻呼吸で笑気ガスを吸い込んでいただきます。笑気ガスの濃度を少しずつ高め、麻酔の効果が確認できた時点で治療を開始します。この間、お子様は呼びかけに反応できる状態を保つため、その反応を確認しながら進めます。治療中も笑気ガスの吸入を継続し、お子様の反応を見ながら安全に治療を進行します。治療が終了した後は、通常の呼吸によって笑気ガスが体外に排泄されるのを待ち、体調に問題がなければご帰宅いただけます。
「笑気麻酔」の安全性・
副作用について
笑気麻酔は毒性がない安全な麻酔方法で、副作用がほとんどありません。吸入を停止すると速やかに体外へ排出されるため、処置後の回復が早いのも特徴です。肺や心臓への負担がないため、小さなお子様から大人まで幅広い患者様が安心して使用できます。なお、笑気麻酔には痛みを取り除く効果はありませんが、緊張や恐怖心を和らげる作用があるため、注射の麻酔や治療器具に対する不安を軽減します。特に、治療に対して強い恐怖を感じるお子様にも適しており、心身の負担を大きく軽減することができます。笑気麻酔は無毒な気体を鼻から吸入する方法で、体へのリスクが極めて低いため、小さなお子様でも問題なく使用可能です。リラックスした状態で治療を進められるよう、安全性を最優先に対応しております。
「笑気麻酔」のよくある質問
保険は適応されますか?
基本的には保険適用となります。ただし、自費診療の場合は適用外となることがあります。治療内容に応じて確認が必要です。
治療は誰でも受けられますか?
鼻呼吸が可能な多くの方が使用できますが、以下のような方は適用が難しい場合があります。
- 中耳炎治療中の方
- 鼻詰まりやアレルギー性鼻炎の方
- 妊娠中または授乳中の方
- 呼吸器系疾患、パニック障害、てんかんの既往がある方
- 肺閉塞や腸閉塞、最近眼科手術を受けた方
適用となるかどうか他にも条件がありますので、まずはお気軽にご相談ください。