お子様の歯並びを乱す
原因になる悪い癖
指しゃぶり
指しゃぶりは、お子様の口腔内や歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。指を吸う力で歯が徐々に動き、出っ歯や噛み切りの困難、さらには発音の問題が生じる場合があります。早期にこの習慣を改善することが、健全な歯並びと発育のために重要です。
頬づえ
頬づえをつく癖は、顎に偏った力をかけてしまうため、顎のバランスが崩れたり、顎関節症につながったりするリスクがあります。さらに、歯並びに悪影響を及ぼし、大人になってから矯正治療が必要になる場合もあります。
歯を舌で押す
歯を舌で押す癖があると、歯が移動し、開咬や受け口といった問題が起こる可能性があります。この癖は口を閉じている際に無意識に行われるため、親御様が気づきにくいものです。慢性化すると、大人になって矯正治療を行っても後戻りするリスクが高まります。
片側ばかりで噛む
片側ばかりで食事をすると、顎のバランスが崩れ、噛み合わせや歯並びに悪影響を及ぼします。歯が正しく噛み合っていない可能性も考えられるため、原因を探り、適切な対応が必要です。
爪を噛む
爪を噛む癖は、歯に過剰な負担をかけ、歯が削れたり歯並びが乱れる原因となります。お子様が爪を噛む癖を持っている場合は、早めの改善を目指しましょう。
唇を噛む
下唇を噛む癖があると、前歯が前方に移動して出っ歯になったり、下の歯が押されてかみ合わせが乱れることがあります。日常生活で無意識に行うことが多いため、注意が必要です。
プレオルソとは？
プレオルソは、お子様の歯や顎の発育を正常に促し、悪習癖を改善するためのマウスピース型矯正装置です。大人の矯正装置と異なり、「これから歯並びが悪くなるのを防ぐ」「口呼吸や指しゃぶりを改善する」といった予防的な目的で使用されます。取り外しが可能で、幼稚園や学校で装着する必要がないため、日常生活への影響を最小限に抑えられます。
プレオルソのメリット
取り外し可能なため
お子様の心身への
負担が少ない
プレオルソは、取り外し可能なマウスピース型矯正装置です。装着は、「日中の1時間」と「就寝中」のみが基本で、幼稚園や小学校では装着の必要がありません。学校生活や遊びの時間に装置が邪魔になることがなく、異物感や違和感も軽減されます。お子様の心身にかかる負担を最小限に抑えられる点が特徴です。
悪習癖を自然に治せる
プレオルソは、口呼吸や指しゃぶり、舌で歯を押す癖（舌突出癖）など、歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼす悪習癖を改善します。これらの癖は言葉で説明しても治すのが難しいため、適切な時期に装置を使用することで自然に改善することができます。悪習癖を放置すると、歯や顎の骨、お口周りの筋肉に深刻な影響を与える可能性があるため、早期の対処が重要です。
矯正後の後戻りが少ない
従来の歯列矯正には、治療後に元の状態へ戻ってしまう「後戻り」のリスクがつきものです。しかし、プレオルソは歯そのものを整えるのではなく、顎や筋肉の発育を正常にコントロールする「機能的顎矯正装置」です。そのため、治療後に後戻りが発生することはほとんどありません。正しい顎の発育を促すことで、永久歯が適切に並ぶための強固な土台を築きます。
矯正にかかる費用の
総額を抑えられる
プレオルソを使用する1期治療では、顎や歯並びを整えるための基盤作りを行います。この基盤がしっかりしていると、2期治療で歯を細かく整える必要が軽減される場合があります。2期治療において抜歯が不要になったり、治療期間が短縮されたりすることで、結果的に治療にかかる費用を抑えることが可能です。また、ケースによっては、2期治療そのものが不要になることもあります。このように、プレオルソを使用することで、将来的な治療負担を大幅に軽減することが期待できます。(※個人差があります。)
プレオルソのデメリット
装置時間を守らないと治療効果が得られない場合がある
プレオルソは着脱式であるためご自身で取り外し可能です。しかし、装置時間を守らなければ治療効果が得られません。お子様が装着を拒否したり、怠ってしまうと、矯正力が適切に働かず、治療が進まない場合があります。装着時間を守ることが治療の成果を左右するため、お母様・お父様のサポートが重要です。
歯並びの細かい
調整はできない
プレオルソは、歯や顎、お口周りの筋肉の正常な発育を促すことを主な目的とした装置です。歯列矯正のように1本1本の歯の位置や角度を細かく整えることはできません。そのため、歯並びの細かな調整が必要な場合は、2期治療で行うことになります。プレオルソの役割は、将来の矯正治療をスムーズにするための土台作りです。
プレオルソを用いたお口周りの筋肉トレーニング【MFT】
アクティビティの重要性
小児予防矯正の目的は、正しい舌の位置を学習し、正しい飲み込み方（嚥下）や鼻呼吸ができるようになることです。お口周りの筋機能が正しく機能する習慣を身に付けることで、自然と歯並びやかみ合わせが整いやすいと言われています。
正しくお口周りの筋肉を鍛えましょう！
お口の悪い癖を改善するためには、毎日のトレーニングが欠かせません。難しい運動ではなく、1日3～5分のトレーニングを継続することで、筋肉が正しい動きを学習し始めます。お母様・お父様とお子様、そしてスタッフが協力して取り組むことで、お子様の口腔筋機能を改善していきます。
継続することで
正しい歯列へ導くことが
可能です
トレーニングを続けることで、舌、頬、唇の筋肉のバランスが整い、飲み込み方が改善されます。また、鼻呼吸ができるようになり、姿勢が良くなるなど、お口周りだけでなく全身の健やかな成長にもつながります。姿勢や顔つきが改善し、元気で明るい表情を取り戻すお子様が多いです。